私に沖縄戦を教えてくれたおじい。
これまで、かけがえのない時間を過ごしてきたと思う。
6月23日、沖縄慰霊の日にテレビに出演していた、リョウコウさん。
ちゃんと身なりをキレイにしてもらったようで、安心。
... よかった。
少し前に無言電話があった。
相手は表示されているから、わかっている。
でも、無言、、、もしかして、SOSじゃぁ......
電話が切れたので、掛け直すと、しばらく無音が続き、、、
「この電話がもし山本さんなら、リョウコウは元気ですから安心してください」
「また沖縄に来てください...」
ぷつり・・・
前回はいつだったか...
耳が遠くなり電話での会話ができなくて、一方通行だけれど嬉しい、元気ならよかった。
今日は96歳になるリョウコウさんに会いにきました。
色々な状況を知っているので、この夏の猛暑が心配でした。
愛用の三輪バイクはあります。
右側の茂みの奥にあるお家を訪ねました。
リョウコウさんの好きな食べ物をたくさん用意して。
すぐ食べるお昼のお弁当やおやつ、クーラーバッグには明日まで傷まないモノを詰めました。
あれ、ラジオの音がしない。
少し、嫌な予感。

生活用品はそのままで、玄関も窓も開いていました。
でも、いつもかかっているラジオの音が聞こえません。
直感でここにはいないと思いました。
ドキドキしながら区長さんの留守番電話に状況を教えてほしいことをお伝えしました。

倉庫の裏の茂みの奥にある家は、不思議なくらいに魂の抜け殻のよう。
胸が重くなるまま、もう一人のおじいの家に急ぎました。
比嘉さん86歳、こちらも耳が遠くてアポ取れないからいつも突然の訪問。
でも、車の運転もするし、冗談ばかり言っていつも笑わせてくれる。
独特の暮らしっぷりで、変わり者と言われているけれど、何気に律儀なおじいです。
嬉しい、在宅でした。
リョウコウさんへの差し入れを受け取ってもらいました。
リョウコウさんは二週間ほど前にどこかに移動したそうです。
「ちょっと待っていて」
しばらくすると、おしゃれに着替えた比嘉さんが「今から状況を知っている人に話を聞いてくるからここで待っていて」と、錆びついてコケが生えた車で出かけて行った。
色々と複雑なご近所関係があるなか、私が必要な情報を聞き出してくださった。
正確には、情報開示の交渉だ。
そして、ちゃんと着替えた理由は、差し入れのお礼と考えたのだろう、6キロ先にコーヒーの飲めるお店があるからそこにと、誘ってくださった。
もちろん「行きます」。
道路から奥まったところに、シークヮーサーパークがあって、併設のカフェが、びっくり...やんばるの山の中、おしゃれです。

今日の比嘉さん、誰だかわからん、小綺麗で。
さっき、ひとっ走りしたおじいは、自分も知らないリョウコウさんの娘さんから、思いが通じたならば、私に電話をいただけるようにと地域の方を通して段取りをしてくださっていた。
「個人情報だから教えられない」
VS
「何言っとるかぁ、情のない」
「せめて山本さんが訪ねてきたことを伝えてください」と言ってくれたそうです。

思いがけず、本当に美味しい珈琲をご馳走になってしまいました。
シークヮーサーロールも。
いくつか質問を用意してあったので、脱線しながらも時間は過ぎていった。
聞きにくいことも聞けるおじい。
耳は遠いけど。
そこに電話が鳴った。
......
ショートを利用している父が転倒したと。
.... 私はここにいるのだからどうしようもない。
結果、大事には至らなかったので安心しました。
この時にちらっと今後のことがよぎったけれど、今は沖縄に集中する事に。

また電話が鳴った。
なんと、リョウコウさんの娘さんだった。
全て話してくださった。
今回は会えないけれど、会えるその時が来たら必ず連絡をいただけることになった。
気持ちは複雑だった。
沖縄戦の証言よりも、今回はリョウコウさんの人生に関わる事で、ご高齢のための入院とは違う意味の複雑な思いが湧いた。
比嘉さんと次回の例会の約束をして、バイバイ。
ユニークでぶっきらぼうを装うけれど、とても律儀なことは知っています。
ありがとう。
気持ちを整理しながら、ホテルに戻る事にした。
ランチ抜きで、小腹が空いたので羽地道の駅に寄り道。
カットしたドラゴンフルーツ(200円)と島バナナ3本(100円)、沖縄のイカの天プラ(130円)を購入、外のベンチで食べました。
島バナナはまだ早い。
真っ黒になったら島バナナの本来の美味しさが味わえる。
旅の終わりくらいまで取っておこう。


帰って、明日の準備です。
台風が近づいています。
予定通りに進みますように。